快適な治療とは・・・?
<第一回>
誰もが怖がり行きたがらない歯科医院、
もう少し快適に治療を受けられるのなら行ってもいいのにと
思っている人は多いのではないでしょうか?
それでは、どうすれば快適に治療を受けることができる
のでしょうか?
それには、まず時間が必要なのです。
たとえば皆が怖がり嫌がる麻酔の注射は、ゆっくり丁寧に
することにより、非常に痛みが少なく楽になります。
反対に速く乱暴にすると非常に痛くて不快です。
快適な治療を受けるために必要なのは、まず十分な時間
なのです。
そして、時間をとるためには予約制が絶対必要なのです。
しかし、この予約制というのが、なかなか難しいのですが・・・
(つづく)
<第二回>
前回、快適な治療には予約制が必要であると書きましたが、
これを実施するのはなかなか難しいのです。
何故なら、まず予約しても患者さんのほうが、その時間に来てもらわ
ないとどうしょうもないということです。
今でも、時間になっても来ない方が時々いて、その時間が無駄に
なることがあります。
それと、時間にかなり遅れてくる場合もあります。
しかし、治療する我々の方にも問題があります。
まず、予約してない患者さんもまったく診ないわけにいかないと
いうことと、30分で終わると思った治療が麻酔が効きにくかったとか、
根が曲がっていて歯が抜けにくかった等の理由で時間が予定よりも
かかってしまうことがあることです。
それでは、その分従業員を増やして対応すればいいかというと、
当然その分の人件費を捻出するために、さらに多くの患者さんを
診ざるをえなくなり結局、同じことになる可能性もあります。
では、どうすればいいのでしょうか・・・
<第三回>
前回、予約制の難しさについて書きましたが、予約制を出来るだけ
円滑に運営するためにはどうすればいいのでしょうか?
やはり、適切な人数を予約に入れるということが大事なのです。
何も考えずに予約を同じ時間に多数入れれば、混乱するのは当然です。
例えば、旅館やホテルが収容人数を超えてデタラメに予約を入れれば
どうなるかは明らかですよね?
幸い昔とちがって歯科医院の数も増え、その地区の患者さんが集中して
来るということもないので、ある程度考えて予約を入れれば混雑は最小限
におさえられると思います。
あとは、患者さんと歯科医両方がお互いに協力することが大事ですね。
本当は、一日の人数をさらに減らして、より完全な予約制にするのが理想
なのですが、ある程度数を診ないと採算に合わない保険診療においては
難しいですね。
当院では、今後も工夫して予約制をできるだけ円滑に運営できるように
努力したいと思います。
さて、快適な治療に次に必要なのは、説明なのです。
<第四回>
快適な治療には、説明が欠かせません、
自分の歯がどうなっているのか、そして、どうすれば治るのか、放って
おけばどうなってしまうのかなど、図や映像を使用して分かり易く説明
することにより不安が取り除かれるのです。
当院では、小型カメラやデジタルレントゲン等を使用して視覚にうったえ
ながら説明しています。
時として、説明に時間がかかりすぎ、治療の時間があまりなくなって
しまうといった困った問題も起こりますが、やはり説明は、快適な治療には
とても大事で絶対必要なものなのです。
しかし、残念ながら説明に対する評価は保険制度では、ごく一部しかない
のが現状なのですが・・・
Up<第五回>
快適な治療をうけるためには、治療の内容によってやる時間帯を決めるべき
です。歯を抜いたり神経を取るといった治療は時間がかかるだけでなく
麻酔でしびれて食事がとりにくいとか、血が止まりにくいといったことがあるので
夕方閉まる前などの遅い時間にはやるべきではありません、遅い時間は体が
疲れ、お腹も空いているので体調が悪いことが多く、また、閉まるまでに時間の
余裕がないので、何かあった時に再度来院することが難しいのです。
できるだけ早い時間にすれば、食事までに麻酔がさめているし、血が止まり
にくい等の異常があっても再度来院できるので安心です。
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